赫き白鳥は何の夢を見た


 例えば、鏡はその前に立つ誰かを映すためにあって、その誰かは鏡を見るから自分の姿を知る事ができた。しかしその人が鏡の前から去って行ってしまったなら、残された鏡はどうすれば良いのだろう――

 ラズは、木漏れ日を透かせて煌めくステンドグラスを、ただ無表情に見上げていた。
 森の中にひっそりと佇む、古びた教会。
 ジズにとっては新たな門出の、自分にとっては絶望の始まりの場所。そこに彼は度々足を運んでは、あの日の事を思い出していた。はっきりと決別を宣言した、自分の半身。そして自分は名前を与えられた事によって一個体の存在になり、ジズの中から分裂した。
 いつかそうなる事は、ずっと前から解っていた。自分はこれまで彼の一部だった。彼の記憶も知識も、全て等しく自分にも伝わっていたのだ。彼の心の揺らぎも決意も、全て解っていた。
 だから、ジズが自分を己の中から切り離す方法を知っている事も、解っていた。彼がいずれそれを実行し、自分の存在意義を摘み取るであろう事も、全て。
 それでも、足掻いた。
 無駄だと解っていても、無意味な行いだと解っていても、それでも足掻いた。
 しかしその運命を変える事はできなかった。掬っても掬っても、指の間から滑り落ちていく砂のように、彼の心は自分から遠ざかっていってしまった。
 いつかこうなるのなら、何故自分は創られてしまったのだろう。何故、彼が悪魔と契約を結んで間もない内に、アッシュという存在が現れてくれなかったのだろう。そうなれば彼が自己破壊に繋がりそうになる事も、自分という存在を創り出す事もなかったであろうに。七百年という膨大な時間を、自分はただジズを護るためだけに在った。自分に与えられた存在意義を行使してきた筈だった。
 こんな思いをするくらいなら、最初から居なければ良かったと、いつも胸の内で言葉を吐く。そうだったらどんなに楽だったろうと、切に思う。
 過去は変えられないと知りながら、無意味な思考を繰り返す愚かな自分。

『貴方も貴方の幸せを見つけて下さい』

 分裂してから暫くして、再会したジズは自分に言った。それを心から望むと、彼は言った。
“自分の幸せ”?
 その時も今も、あの言葉は漠然と胸の内を黒く染める。
 あり得ない願いだと思った。そんな空虚な望みなど、叶う筈ないと、確信している。負の感情の凝縮体であり、存在意義まで失った自分に幸せなど、一体どうしたら手に入るというのだろう。否、そんなモノ求めてさえいなかった。新たな幸せなど望まない。霊なら普通寄りつかないであろう教会に、未練がましく何度も足を運ぶ愚かな自分に幸せなど望めない。くすんだ赤い絨毯の上で、あの日ジズがそうしたようにステンドグラスから射し込む七色の木漏れ日を浴びて、銀の十字架に磔刑にされたイエス像を仰ぐ。
 そうしていると嫌でもあの日の、自分が分裂した時のフィルムが脳裏に回り、新たな望みなど抱けない事を再確認できる。
 自分は役目を追われた、愚かな放浪者だ。
 今の自分が望めるのは、ジズが幸せになってくれればいいという願いだけだ。自分自身の幸せなど望めない。そんな考え方など知らない。これから先、ジズがいつか昇天するその日まで、己の中に広がっていく喪失感を抱いて狂気と憎しみとで胸を満たし、在り続けなければならないのだ。そうしていなければ、いずれ自分は、壊れる。
「――――……」
 イエス像を仰いで空気を胸に吸い込み、ラズは唄った。
 あの日あの時、ジズがこの場で唄ったのと同じように、同じ顔で同じ声で、同じ旋律の鎮魂歌を。
 過去の己に宛ててか、未来の己に宛ててか――否、その両方と今の自分に。
 この教会を訪れる度に唄ってきた鎮魂歌を、また今日も口にする。
 瞳を閉じ、様々な過去を反芻しながら、教会の壁を、天井を振動させるように、この場の全てを歌声で満たすように響かせて。何処までも澄んだ透明な声は自らの鼓膜を覆い、青い羽根飾りを揺らす。
 こうすると、胸の内に溜まった出口の無い思いを吐きだす事ができるから。この教会に訪れて鎮魂歌を唄うと、一度心がリセットされる。だからラズは胸に溜まった懺悔や悲しみが膨れ上がって破裂しそうになる度にこの場を訪れていた。そして全てを吐きだしてからまた日常に戻る。霊が心の整理に教会に通うというのは滑稽だが、ラズにはそうする以外に方法が無かった。“自分”という一個体の存在になったこの場所に戻ってくる事以外に、己を維持する方法は無かったのだ。周りの者達の想像を遥かに上回るほど、ラズは孤高でいてあまりに強く、あまりに脆かった。
「……神ヨ……愚カナ私ヲ嘲ルガイイ。無力ナ私ヲ罵ルガイイ」
 そんなモノに、自分は負けない。
 唄い終わって顔を伏せ、言葉を吐く。
 いい。自分は今のままでいい。叶わない望みなど最初から持たず、ただ孤高で在り続けよう。これ以上何かを失うのも、壊すのも沢山だ。
「…………」
 一つ息を吐いて天井を仰ぐ。そして目を伏せ、これまでと同じ信念を持つ自分を再確認した。これで暫くは、この教会を訪れなくて済む。ふっ、と自虐的な笑みを口元に浮かべた。こんな表情を浮かべるのはこれが最後で、この教会を一歩出た時から、またいつもの相手を軽蔑するような眼差しと、不敵な笑みしか浮かべなくなるだろう。そう思って口元を引き締め、この場を出ようと踵を返した。その時――

「いい歌声だった」

 突然投げ掛けられた声にビクンと肩を震わせ、声がした方向に勢いよく振り返り、瞳を見開いて驚愕した。
 一体いつからそこに居たのだろう。長椅子の席の一つに、いつの間にか、その男は腰を据えていた。
 一目で、彼も又自分達と同じ霊である事を知る。それもただの霊ではなく、濃密な闇をその魂に孕んだ‘悪霊’である事も、ラズには一目で解った。
 自分達によく似た型の、落ち着いた赤の紳士服。赤い帽子からは漆黒の髪が覗き、白い羽根飾りが揺れていた。赤いマントがだらりと足元に流れる。その男は当たり前のようにその場で足を組み、目を閉じて横顔のまま更に言葉を綴る。
「己の魂を鎮めるためのレクイエムか……中々耳に心地よかったぞ」
「貴様……一体何者ダ!!? イツカラソコニ……!?」
 動揺して怒鳴るラズに、その男は口の端を攣りあげ、
「お前がここに入ってくる前からだ。私は最初からここに居た」
 そう返して喉の奥でククッと嗤う。
 見られていた。全てを。漠然と息を呑み、その赤い霊を凝視する。
 今の今まで、全てを盗み見られていたという事に対して、湧き上がる動揺と怒り。だが、本当にそんな事があるだろうか。自分はいつも、勿論今日もこの教会を訪れる際には周囲に細心の注意を払っている。中に入る時も、誰か居ないか細く扉を開けて窺い、そうして踏み込んでからも辺りを見回したのだ。どう考えても、今この男が座っている場所には誰も居なかった。これが教会という場所でなかったらそれも有り得るだろう。姿を消し、気配も消してその場に存在していたというのなら納得できる。だが、この場所ではそれは不可能だ。聖物に溢れる聖なる気に包まれたこの場所では、霊は幽体化する事も霊力を使う事もできない筈。自分が胸の内を鎮魂歌と共に吐き出している時に、こっそりと後から入ってきたとしか思えない。
「疑っているか? まぁ無理も無いが、私くらいになると完全に気配を絶つ事も可能なのだよ」
 ラズの心の内を汲み取り、伏せていた顔を上げて言う。こちらに向けられたその顔には、ラズと同じ薄いクリーム色の肌に、自分達と同じように半仮面が貼り付いていた。外見の年齢は二十代後半から三十代前半。陶器のように白い下地に目元から金色の曲線が描かれ、その反対側の左眼は何処までも深い切れ長の瞳。例えるなら鷹のような、見る者全てを射殺すような眼光を放っていた。自信に満ちた彼の笑みにラズもこれまでの動揺を押さえ、普段の冷徹な表情を向ける。
「随分ト自分ヲ過大評価シテイルノダナ。私ヲアマリ愚弄シナイ方ガ身ノ為ダゾ」
 キッと鋭く睨みつけるが、相手は全く意に介さず、
「本当だとも。霊力を使えなくても、人間で言う生命エネルギーなる物は実体化すれば微量ながら溢れだす。それが即ち気配となり、周囲に自分の存在を知らせる形へと変化する。私はそれが溢れる精孔を閉じ、気配を完全に消しただけだ。暗殺者や獣が獲物に襲い掛かる時のようにな。私の気配を察知できなかったお前は私の姿そのものに気付く事ができなかったという訳だ。まぁ、そんなに難しい話ではないだろう。気配を元から絶っただけだ」
 そう言ってまたクックと嗤うと、赤い霊はゆっくりと立ち上がって軽くマントを靡かせ、ラズへ向けて一歩踏み出した。
「……貴様ハ何者ダ?」
 冷たく見据えながら、ラズはさりげなく右袖の間からカードを取り出して身構える。成程、確かに気配が全く無かったというのなら納得できる。しかし、そうまでして自分が知らぬ間に監視されていたかと思えば、ラズの中の怒りが首をもたげた。絶対に誰にも見られまいとしてきた愚かな姿を、自分の一番深い処にある感情を吐きだす様を、今初めて目にしたこの得体の知れない悪霊に見られたという屈辱。酷く高いプライドを傷付けられ、この男に怒りと殺意が湧き立つ。霊ならば殺す事はできないが、消滅させるのであれば可能だった。
「己の名など、とうの昔に忘れてしまったさ。かれこれ千年もこの世を彷徨い続けているのでね。今では行く国々で、気まぐれで名前を変えているのだ。……そうだな、ここは幻想世界と言えど一応日本に位置しているのだから、赤闇(セキオン)とでも名乗っておこうか」
 言いながらラズのすぐ前まで歩みよる。長身のラズよりも更に長身の男、赤闇は静かにラズを見下ろした。ラズは、ふん、と鼻を鳴らしながら、
「……千年カ……。余程コノ世ニ未練デモアルノカ?」
 嘲るように言葉を吐いたが、彼は目を細めて否定する。
「いいや、お前達と似たような物だ。私は己の力を永遠のモノにする為に自殺して、魔術を用いて現世に留まった。魔道は人間の一生程度の時間では全く成り立たんからな」
 そこで一拍置いてから、
「悪魔と禁じられた契約を結んでこの世に七百年縋りついているお前達と、それ程変わりはないだろう」
「ッ!!」
 ほぼ反射的に横振りにした右手を、赤闇は素早く顔の前で掴んで止めた。
 そのままの体勢から双方微動だにせぬまま、しばしの沈黙が落ちる。鋭く睨みつけてカードを持つ手に力を込めるが、どうやら腕力は赤闇の方が遥かに上らしい。体力戦になったら自分に分は無さそうだ。怒りが湧き上がるさ中冷静に思考し、斬りつけるのは諦めて逆に振りほどいた。
「……貴様……何故ソンナ事ヲ知ッテイル!?」
 憎悪を吐きだすが如く怒鳴るラズ。この得体の知れない悪霊は自分に――否、自分とジズにどんな影響を与えようと言うのだろうか。それが悪影響であるのならば、自分はどんな危険を払ってでもジズを護る。できる事なら、今この場で赤闇を沈黙させよう。先程の光景を見られた事に対する口封じにもなって丁度いい。自分は負の感情の凝縮体でいてジズの半身。何があろうと、最後に残された存在意義を貫くと決めた。その為ならこの悪霊を消すなど全く問題ではない。
 目を据わらせて戦う覚悟を決めるラズに、赤闇は、ふっ、と笑いながら軽く両手を上げ、
「そう警戒するな。私は別にお前達に危害を与えようなどとは微塵も思っていない」
 その返答に、怪訝そうに眉を寄せる。
 一体、この悪霊は何を考えているのか。そもそも‘悪霊’の言う話など信用して良いものか。
 警戒を解こうとしないラズに一つ息をついてから、赤闇は笑みを消して口を開いた。
「言ったろう。私はもう千年前に死んで霊になったのだ。そして各国を転々とした。恐らく地球の国はほぼ周っただろう。そして七百年前、お前の片割れが死んだ時分に、私はたまたまヴェネツィアを訪れていた」
 そこまで聞いて、ラズはピクリと反応する。彼がその先何を言わんとしているのか察しが付いたのだ。
「あれ程強い契約を結んだが故に、私はほぼ反射的に引き寄せられるようにお前達の元に向かった。それで興味を持ってな。暫く観察させてもらった」
 ラズの表情が、引き攣り始める。

「私はお前という存在がジズの中で生じた時、その場に居合わせた」

 予感が当たった。
 瞳を一杯に見開き、しばし呼吸も忘れて目の前の相手を凝視する。
「まぁ、居合わせたと言っても普段通り、少し遠くから観察していただけだがな。だが確かに奴の中で、ほんの少し負の感情が凝縮して形を成し始めた。直接目に移したのではない。そう察したのだ。それで益々興味が湧いた。この後、少し集まった負の感情はどうなるのかと……。そうしたらどうだ? 見事に形は生成され、完全なる片割れに完成した」
「黙レェ!!」
 身を裂くように、叫んでいた。硬く拳を握りしめ、顔を伏せて足元のくすんだ絨毯を見つめる。強く歯噛みして体の震えを押さえこみながら、じんわりと汗が滲み出すのを感じた。
 そんな事、思いだしたくなかった。
 自分という存在が出来た当初の記憶は殆どない。気付いた頃には、己の殆どが形成されていた。その時から自分の存在意義は魂に植え付けられ、ただそれを貫く事だけを考えてきた。ジズは己を護る為にラズという存在を知らず知らずの内に創り出してしまったのだから、当然彼にも当時の記憶は無い。そんな自分達を、全く予知していなかった第三者が、全てを見定めていたと言うのか。
 自分という存在が創られたのは間違いだった。分裂したあの日からずっと思いつめてきた事の根源を、最初の始まりを、よりにもよって今この場所で何故再び思い知らされなければいけないのか。
 徐々に荒くなる呼吸に、胸の奥が熱く燃える。一体この赤闇と名乗る悪霊は、こんな話をして何をしようと言うのだ。何を得ようと言うのだ。
「――辛いか? やはり感情の凝縮体にはこういった話題は直接身を裂くか。普段強気に見せてはいても、中身は薄いガラス細工の如く脆いようだな」
 頭上からせせら笑う声に、顔を伏せたまま唇の裏側を少し噛む。
「まぁ、元々そういう風にできているのだから仕方ないか。随分と難儀なも――!」
 一閃。絨毯に赤い雫が落ち、次いで黒髪が数本、はらりと舞った。
 言い終わる前に鋭く走ったカードによって、赤闇の左頬に一筋の切り傷が生まれ、そこから真赤な血が滴り落ちた。紙一重でかわさなかったら、目を潰されていただろう。
「…………目的ハ何ダ?」
 低く静かに、唸るように問う。やっと上げた顔の長い金色の前髪の奥で、酷く冷たい赫い瞳が、滾る殺意を湧き立たせて光っていた。
「何ニセヨ、コノ場カラ無事ニ帰レルト思ウナ。今更後悔シテモモウ遅イ」
 胸の奥で、怒りと殺意の炎が燃える。この男の目的も理由も、もう関係ない。ここが教会でなければ、とっくに霊力の炎で燃やしつくしているところだ。千年も力を蓄え続けてきた悪霊の力は強大だろう。だが、闘って負ける気は全くしない。自分の逆鱗に触れた事を、骨の髄まで思い知らせてくれる。
 静かに臨戦態勢に入るラズを、赤闇は暫く無言で見据えていたが、やがて深く息を吐きながら、
「非礼を詫びよう。多少ふざけが過ぎたようだ」
「モウ遅イト言ッタノガ聞コエナカッタカ?」
「聞いたとも。ここまで怒らせる気はなかった。だが、私はお前と戦うのを目的に姿を見せた訳ではない。もう少しだけ話を聞け」
 それでも警戒を解かず、無言で見据えるラズに軽く苦笑してから、改めて切りだした。
「……私が、何故お前達をここまで観察してきたか察しはつくか?」
 その問いに眉を顰める。
「サアナ。貴様ノ魔道トヤラノ観察録ニ記載デモシテイルノカ?」
 問い返すが、首を横に振って否定される。本当に、この男の真意が解らない。
「何故、七百年も観察してきたか……。お前という存在が生じた時から、私はずっと待っていた。お前にとっては辛い事だったろうが、私はお前がジズから分裂して、一個体の存在になる日を、ずっと待ち望んできた」
 真っ直ぐに自分を見据えながらそう言う赤闇を、訝しげに見返す。
 自分が分裂するのを待っていた? 何故?
「……何ガ言イタイ?」
 ようやく警戒を解いて訊ねるラズ。本当に戦闘が目的でないのなら、何故自分にこんな話をするのか。彼の意図が解らない。
 言うラズに、赤闇は、ふっ、と柔和な笑みを一瞬浮かべた。その一瞬初めて敵意を感じられない表情をした彼を、少し意外に感じた刹那――
「――――!」
 赤闇は半ばマントの中にラズを包みこむように、彼をその胸に抱き寄せた。
 衝動で帽子は落下し、青い羽根飾りを宙に泳がせる。思わず持っていたカードも滑り落とし、軽く舞ってから絨毯の上に落下した。
 何が起こったのか理解できず、驚愕に瞳を見開きながら、彼の腕の中で混乱する。突然の事に思考が回らず、彼を突き飛ばそうとも思えずにただ体は硬直した。
「……これで、解ってもらえたか?」
 囁きかけられ、よりしっかりと抱かれる体。ほどよく筋肉のついて整った体格に身を預けられながら、頭では状況を上手く整理できない。誰かに抱かれたのは、あの日崩れ込んだ自分の肩を、ジズがそっと抱いた時だけだった。
 どうすれば良いか解らず硬直するラズの金色の髪を、赤闇は白手袋を嵌めた大きな手で、労わるように撫でた。

「お前を待っていたよ。ラズ」



 ――これが、始まりだった。
   七百年前に創られた、負の感情の凝縮体。
   千年前から己を貫いてきた、孤高の魔術師。
   新たな始まりと最後の終焉が交錯し始めた日。
   互いの想像を遥かに超えた物語が、ページを捲った。


‐END‐


 はい。微妙に長くなりましたね。我が家の赤ジズこと赤闇登場です。彼の真の目的は私の日記をずっと見ていた方ならもうご存じなのですが…まぁ、書いたの随分前だから忘れていてくれてるかな?なんて;
 てかアレですね。これだけ読むと「赤闇て七百年ストーカーしてたの?」って感じですけど……いやいやいや;;;別にず〜っとつけてた訳ではないですよ!;赤闇もホラ…色々してましたから。色々;だからたまに見つけた時にちょっと様子を見てただけ…って感じでね;四六時中見張ってた訳では断じてないのですよ!;
 ジズの時同様、今回の話も三部作になりそうです。ちょっと長いけど、よろしくお願いします;;